乳幼児突然死症候群(SIDS)とは
乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、何の予兆や既往歴もないまま乳幼児が死に至る原因のわからない病気で、窒息などの事故とは異なります。
※平成29年度には69名の赤ちゃんが、乳幼児突然死症候群と診断され亡くなっており、乳児期の死亡原因としては、死因第4位となっています。
※予防方法は確立していませんが、以下の3つのポイントを守ることにより、その発症率が低くなるというデータがあります。
(1)1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけに寝かせましょう。
SIDSは、うつぶせ、あおむけのどちらでも発症しますが、寝かせるときにうつぶせに寝かせたときのほうがSIDSの発生率が高いということが研究者の調査からわかっています。医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけに寝かせましょう。この取組は、睡眠中の窒息事故を防ぐ上でも有効です。
(2)できるだけ母乳で育てましょう。
母乳育児が赤ちゃんにとっていろいろな点で良いことはよく知られています。母乳で育てられている赤ちゃんの方がSIDSの発生率が低いということが研究者の調査結果からわかっています。できるだけ母乳育児にトライしましょう。
(3)たばこをやめましょう。
たばこは、SIDS発生の大きな危険因子です。妊娠中の喫煙はおなかの赤ちゃんの体重が増えにくくなりますし、呼吸中枢にも明らかによくない影響を及ぼします。妊婦自身の喫煙はもちろんのこと、妊婦や赤ちゃんのそばでの喫煙はやめましょう。これは、身近な人の理解も大切ですので、日頃から喫煙者に協力を求めましょう。
乳幼児突然死症候群(SIDS)診断ガイドライン(第2版) (249KB) |