当消防組合のホームページを御覧いただきありがとうございます。
消防長の小保でございます。
地域住民の皆様には、日頃から消防行政の推進並びに火災予防につきましては、格別の御支援、御協力を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、近年、全国各地で大規模な地震災害の発生により尊い人命が失われております。幸い本県では大規模地震の発生はないものの、これまで阪神・淡路大震災、東日本大震災及び能登半島地震の発生などの震災現場で得られた活動経験と、知見や教訓を踏まえ、今後発生が危惧される南海トラフ巨大地震などの大規模災害への備えにつなげることが大変重要であると考えています。
なお、地震災害のほかにも、近年は線状降水帯の発生による大雨被害、台風襲来による災害が激甚化、複雑化していることから、これらについても、その対応が急務となっております。また、急速な少子高齢化が進む中において、熱中症やコロナによる救急搬送事案などにより、当消防組合でも救急需要は年々、増加の一途をたどっており、「本当に必要なときに救急車が来ない」ということも危惧されています。
このような状況の中、福井県では、本年10月1日から急な怪我や病気で救急車を呼ぶかどうか迷ったとき、医師や看護師等に相談できる「おとなの救急医療電話相談(#7119)」がスタートされます。「こどもの救急医療電話相談(#8000)」とともに、電話相談窓口の利用により地域住民の皆様の不安を解消する判断の手助けとなり、以って救急需要対策と安定的な救急搬送体制の維持につながることと思慮しております。
結びに、敦賀美方消防組合は、地域住民の皆様の安心・安全のため、これからの時代の変化を見据えて柔軟に対応できる消防の組織づくりを進めてまいります。あわせて、消防職員と消防団員が一丸となって、様々な消防行政の課題に的確に対応するために、消防力の充実強化に一生懸命努力してまいりますので、御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げます。
令和6年10月1日
敦賀美方消防組合
消防長 小保 博幸